©金田陽介・講談社/寄宿学校のジュリエット製作委員会より引用
2018年秋クールに全12話で放送された、アニメ「寄宿学校のジュリエット」
先日最終回を迎えましたが、久しぶりに純粋におもしろい!と思ったラブコメでした。
作中のキャラは、全員それぞれ個性があり、魅力的なので、どのキャラにフォーカスする回も楽しむことができました。
今回注目していきたいのは、「寄宿学校のジュリエット」のヒロインの一人狛井 蓮季(こまい はすき)です。
作中では犬塚に恋しながらも振られてしまいますが、それでも犬塚の親友として支える姿には、切ない気持ちにもなりました。
そんな蓮季から見た、犬塚とペルシアの関係についてまとめていきます。
蓮季のプロフィールについて
©金田陽介・講談社/寄宿学校のジュリエット製作委員会より引用
・狛井蓮季(こまい はすき)
東和国寮・黒犬の寮の1年生。
犬塚の幼なじみ。成績優秀で面倒見もいいため、寮生たちから人気がある。今でこそ活発だが、初等部のころは内気で病弱だった。©金田陽介・講談社/寄宿学校のジュリエット製作委員会より引用
蓮季はもともと、人付き合いが苦手で、友達がいませんでした。
いつも勉強ばかりしており、普段も本を読んでいる時間が多く、一人でいることが多かったようです。
しかし、そんな蓮季が変われたのは、犬塚がいたから。
犬塚の「友達になろうぜ!」という何気ない一言が、蓮季の周りの人との壁を壊し、たくさんの友達を作れるようになりました。
しかし、それは犬塚も同じ。
クラスに馴染めていなかった犬塚に最初にできた友達も、また蓮季なのでした。
互いにはじめての友達で、かけがえのない親友になった二人。
だからこそ、蓮季も犬塚も互いのことがとても大事で、特別なのでしょう。
蓮季の恋心と、悲しい失恋
蓮季は、初等部で犬塚と初めて友達になったときから、犬塚に恋していました。
蓮季が、丸流と夜中に話しているシーンでも、
蓮季「犬塚のそのひと言がきっかけで蓮季は変わることができた。だからな、ちょっとでも役に立ちたいんだ。犬塚と肩を並べて歩いていられるように。」
アニメ第4話より
©金田陽介・講談社/寄宿学校のジュリエット製作委員会より引用
と話しており、自分を変えるきっかけを作ってくれた犬塚を支えていきたいという思いを話しています。
毎回の定期テスト前に蓮季が取り仕切っている、黒犬生徒のための勉強合宿も、実は犬塚の役に立ちたいと思ってやっているのでした。
犬塚への一途な想いから、夜遅くまで合宿の準備をしている蓮季の健気さは、ほんとに感動モノです。
しかし、蓮季の恋する犬塚の想い人は、敵対する寮のリーダーであるペルシアです。
蓮季と丸流の一連の話を聞いてしまった犬塚は、大事な蓮季の気持ちに嘘はつけないと、ペルシアとの関係を告白します。
ここは本当に観ていて悲しかったですね・・・
犬塚はこの後、剣をもった蓮季に追い回されますが、最後にはきちんと蓮季に正直な気持ちを伝えることに。
蓮季が犬塚を崖に追い詰めるシーン。
蓮季「黒犬の掟にのっとり処罰を受けろ!」
犬塚「いいぜ、お前の全てを受けてやる。もう逃げねぇ。でもな、俺はわがままだから。お前がどんだけ俺を嫌おうと、裏切り者とののしろうとずっと!お前と友達でいてぇって心の底から思ってんだ!」
アニメ第4話より
©金田陽介・講談社/寄宿学校のジュリエット製作委員会より引用
犬塚が蓮季に自分の気持ちをまっすぐ伝えます。
こうやって、自分と他人と正面から向き合える、それが犬塚の優しさであり、強さでもありますね。
作品屈指の名シーンでしょう。
そうして犬塚の「それでも友達でいたい」という気持ちを聞いた蓮季は泣き崩れます。
しかし、犬塚がその後、崖に落ちたペルシアを無我夢中で助けようとした姿をみると、蓮季は気づいてしまいます。
蓮季『そっか。蓮季が犬塚を思うのと同じくらい犬塚も…』
アニメ第4話より
©金田陽介・講談社/寄宿学校のジュリエット製作委員会より引用
ここで蓮季は完全に失恋します。
自分が犬塚を好きでいるように、犬塚もペルシアのことが大好きなのだと悟り、ひたすら犬塚の胸で泣きじゃくります。
ここは切ないシーンでしたね。
いつも明るく活発な蓮季だけに、恋が実らないことを知り涙を流す蓮季の姿は涙を誘いました。
犬塚を想いつつも、実らなかった蓮季。
こういう失恋の様子をちゃんと描く作品はなかなかないので、すごく作品に重みがでるなと思いました。
それでもやはり犬塚と蓮季は親友
蓮季の失恋の次の日、蓮季にどんな顔して会えばいいかとビクビクしていた犬塚。
そんな犬塚に、蓮季はいつもどおり、合宿の鬼講師モードで接します。
内心悲しい気持ちやつらい気持ちでいっぱいのはずの蓮季ですが、犬塚との昨晩の約束通り、友達でいることを決めたようです。
犬塚が、そんな蓮季に対して心から嬉しそうに笑い返すシーンはすごく良かったです。
友達として犬塚を支える蓮季
犬塚に失恋した後も、蓮季は友達として犬塚を支え続けます。
犬塚がペルシアと関係が危うくなり、落ち込んでいたときも、蓮季が犬塚を励ましていました。
蓮季『もう、犬塚め…でも友達として、落ち込んだ姿は見てられないぞ。蓮季が元気づけてあげなきゃ。まったく世話が焼けるぞ』
アニメ第11話より
©金田陽介・講談社/寄宿学校のジュリエット製作委員会より引用
そうして犬塚の背中をおし、犬塚にもう一度ペルシアに会いに行く勇気を与えました。
それでも、好きな犬塚がペルシアに会いに行く助けをするのはやはり辛いだろうなと思いながら観ていました。
でも、親友として落ち込んでいる犬塚は見たくない、そう純粋に思う蓮季はとても健気で可愛かったです。
まとめ
今回はアニメ「寄宿学校のジュリエット」のヒロインの一人・蓮季について解説してきました。
犬塚を想いつつも実らず、それでも親友として犬塚を支え続ける蓮季の姿は、健気で可愛いとともに不憫でなりませんでした泣
蓮季はこの先、どんな道を歩み、どう自分の恋に決着をつけるのでしょうか。