©2019 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会より引用
みなさんこんにちは。
先日4月12日より全国ロードショーの、劇場版名探偵コナン最新作「紺青の拳(フィスト)」を観てきました!
今年の映画は公開からまだあまり時間が経っていないにもかかわらず、すごい興行収入を叩き出しているそうで、かなり期待していました。
映画『名探偵コナン 紺青の拳(こんじょうのフィスト)』が4月12日の公開から10日で早くも動員275万人、興行収入35億円を突破し、驚異の大ヒットを飛ばしている。(数字は興行通信社発表)
劇場版『名探偵コナン』シリーズ最高の最終興収91.8億円を記録した前作『名探偵コナン ゼロの執行人(しっこうにん)』を上回るペースで興収を伸ばす本作。今週の映画動員ランキングでは並いる新作を抑えて2週連続で1位となり、土日2日間で動員67万8,000人、興収8億8,600万円を記録した。
© 2000-2019 CINEMATODAY, Inc. All rights reserved.より引用
公開開始から10日間で興行収入35億円って本当にすごいですよね。
今作はファンからの人気も高い怪盗キッドや、作品最強格の空手家、京極真が出演するということもあって、すでに大人気のようです。
では、そんな「紺青の拳」を観た感想、そしてどんな方におすすめなのかといったことを、
はじめはネタバレ無しでお伝えしたいと思います。
紺青の拳の見どころはココ!
今回の「紺青の拳」は、すでに人気が高いだけあり、多くのひとにおすすめできる作品になっています。
私はコナンが昔から大好きで、ここ5年ほどは毎年欠かさず劇場版を見に行っているので、いままでのコナン知識も踏まえつつ、今回の作品の見どころをいくつか紹介していきたいと思います。
初の海外!世界的人気観光地シンガポールが舞台
本作の見どころは、やはりコナン映画としてはじめての、海外でのストーリとなっており、
美しい夜景やレジャー施設などで有名な、人気観光地シンガポールが舞台と言うところでしょう。
あの有名なマーライオンや、ロマンチックな天空プールで知られるマリーナベイサンズなど、シンガポールの名所がたくさん出てきます。
途中、蘭と新一(?)がマリーナベイサンズの天空プールで夜景を楽しむシーンなどもあり、とてもロマンチックですし、きれいな場面でした。
映画を観ると、本当にシンガポールから帰ってきた様に感じ、これも丁寧にシンガポールを描写してくれたからだなと思いました。
カップルで観れば、本当に二人でシンガポールに行きたくなるかも笑
怪盗キッドや京極真が登場!
そして、本作はファンからの人気も高い、月下の奇術師「怪盗キッド」が登場します。
キッドメインの映画は、2015年公開の「業火の向日葵」以来ですね。
あのときは世界的名画「ひまわり」を巡る攻防でしたが、
今回はシンガポールの海賊の宝である、ブルーサファイア「紺青の拳」を狙います。
そして、予告編でキッドが肩を抑えて苦しがる様子がありますが、ここからわかるように今回かなりキッドは苦戦します。
いつもは悠々となんでも盗み出すキッドが大ピンチに陥るシーンなどもあるので、いつもとはまた違うハラハラドキドキが味わえると思います!
さらに、今回は劇場版初登場の世界的空手家の京極真が活躍します!
蘭の友人鈴木園子の恋人で、京極さんが世界の大会に出ていることもあり、
普段はなかなか会えない二人を軸にして物語が展開していきます。
いつもはネタキャラな園子の、ちょっと乙女なワンシーンにも注目です!
こんなひとにおすすめの映画!
今回の映画は、ロマンチックな都市シンガポールを舞台にしたもので、キッドや京極さんを始めとするたくさんの人気キャラクターが登場します。
劇場版コナン名物のものすごいアクションシーンや、序盤からおこる殺人事件の真相を少しずつ解き明かしていくなど、ミステリー要素もしっかりとした内容になっています。
コナンの原作漫画を知らないとわからないことなどもあまりないので、
漫画はよく知らないんだよな~という方でも、安心して楽しめる作品になっています。
家族と、恋人と、友人と、どんな人とでも楽しめるんじゃないかと思います!
【ネタバレ】「紺青の拳」は実際面白かったのか?評価は?
それでは、ここからは「紺青の拳(フィスト)」を実際に見た感想・評価をネタバレ有りでお送りしていきたいと思います。
ストーリーの重要なネタバレを含みますので、これから観に行く!という方はこの先は読まないようお願いします。
それでは参りましょう!
「紺青の拳」の評価をつけてみた
・劇場版名探偵コナン「紺青の拳(フィスト)」 評価
雰囲気 : ★★★★☆(4点 / 5点)
ストーリ性: ★★★☆☆(3点 / 5点)
演技・演出: ★★☆☆☆(2点 / 5点)
ミステリー: ★★★☆☆(3点 / 5点)
総合評価 : ★★☆☆☆(2.4点 / 5点)
あまり映画を批評するタイプではないので、個人の評価として参考程度に観て頂ければいいと思うのですが、みてわかるようにだいぶ辛口です(苦笑)
一応基準を軽くご説明すると、
雰囲気:映画全体の舞台や雰囲気・テーマ性
ストーリ性:シナリオの良さ・設定等
演技・演出:各種演出や、他の要素以外のもの
ミステリー:コナンなのでミステリー・謎解き要素
といった感じでつけてます。
いくつか気になった点を挙げてみます。
キャラクターが多すぎて頭がこんがらがる
いや、本作がなんか頭に入ってこないのは、これが大きいと思います。
思いつく限りの登場人物挙げてきます(主要キャラ以外)
レオン・レイチェル・大富豪・優勝した空手家・女弁護士・中富海運息子・警部補・リシ予備警察官・海賊の長・死んだリシの父親などなど・・・
これで10人ですね。多いです。
去年の「ゼロの執行人」は確認するとせいぜい4,5人でした。
正直2時間の映画でこんなに詰め込まれて、さらに事件捜査したりラブコメやったりリシが黒幕だったぜみたいなこといっぺんに言われてもわかりません。
さらにひどいのは、この10人の中でキャラとして尺をとってフォーカスしているのは、レオン・リシぐらいなんですよね。
中富海運息子とかほんとわざわざ出した意味がわからないですし、
レイチェルも、特別な心理描写(レオンの計画に加担したあと後悔しているシーンとか)もなしに、小五郎に相談して、すぐ殺されちゃうしでちょっとよくわからないキャラだなという感じです。
全体的にキャラを詰め込みすぎて各々の性格や考えていることなどが伝わってきずらかったなあという印象です。
こんなかんじで「演技・演出」項目から点引いてます。
ストーリーのところどころが無理やり
ちょっと今回はすべてのストーリーが、最後京極さんとなんかよくわからないシンガポールの空手家との、マリーナベイサンズ屋上でのバトルにもっていくためだけに作られたような感じがしました。
まず第一に、キャラの心情の変化が無理矢理すぎないかと感じました。
京極さんがレオンに洗脳?っぽいことをされ、自分の力が周りの人(主に園子)を危険にさらしているのではないかと勝手に思い込み始め、突然渡されたミサンガを後生大事につけ続け、それが切れるまで、海賊に襲われても戦闘はしないという流れが続きます。
世界的空手家の京極さんが、突然レオンの洗脳をうけ、ミサンガが切れるまで戦わないというのは、なんだか違和感がありました。
なにもかも最後のキッドが京極さんのミサンガを狙撃して、京極さんのパワー開放という流れにもっていくための茶番のように思えてしまいました。
また園子が、自分を守ろうとしてくれた京極さんにいきなり、
「偽りだらけの男に守られるなんて嫌!」とブチギレるシーンも、とってつけたような唐突なセリフで、みている側としては置いてきぼりを食らった感じでした。
園子と京極さんの関係をメインにしたいなら、
もう少し分かりやすく、流れを意識したストーリーの方が良いのではないかと思いました。
ラストバトルが寒い
最後マリーナベイサンズの屋上がロケットランチャー?かなんかで打たれて地上に落ちるときに、京極さんとよくわからない空手家が格闘を繰り広げるシーンがあります。
ラストなので、派手な演出とバトルを入れるというのは、毎年コナンでおなじみで、
小さい子供でも楽しめるアクションを入れるということで良かったと思うのですが、今回は正直しょぼくないかと思ってしまいました。
まず相手が、シンガポールで最強の空手家のヘッズリ・ジャマルッディンという人なのですが、ちょっとラストの相手としては弱いかなと思いました。
じつは京極と戦いたくてしょうがなく、そのためにレオンに仕えたりと健気な一面もチラリしていた彼ですが、かなりあっさり園子を背負ったハンデのある京極の拳が、赤く輝いた後に負けます。
京極の拳がいきなりエフェクトかかったのにもちょっとびっくりしましたが、とくにこれといった見せ場もなしに、「つまんないやつがつまらなく負けただけのしょぼいバトル」という印象しか残りませんでした。
この空手家が、実はこんなすごい技や技能を持っていて、それをいかに京極がねじ伏せるか、というような流れにすれば、もうすこしラストバトルに重みや盛り上がりが出たと思います。
でもやっぱりアクションシーンはすごかった!
ここまでかなり酷評してしまったのですが、今年の映画でもいいシーンはたくさんあります。
ところどころ散りばめられている、京極さんやキッドのアクションシーンはすごくかっこよかったです。
園子にからんできた暴漢たちを、一瞬でねじ伏せたり、ナイフやヌンチャクみたいな武器を手に襲ってくる男たちを空手で倒すアクションシーンは、すごく凝っていて京極さんかっけぇ!ってなりました笑
そして、怪盗キッドがレオン宅地下の金庫に侵入するシーン。
ひたすらいいですね。キッドがビュンビュン飛び回ったり、京極さんとばったりでくわして、そこにいつもは敵のコナンがボールを蹴って助ける。
コナンとキッドの協力はすごく好きなので、とても良かったです。
ラストバトルがちょっとなって思ったのも、それまでのいたるところにすごいアクションシーンがあったからというのもあるので、全体的に派手でかっこいいシーンが多いように思いました!
レオンを中心としたミステリーも良かった!
今回は、ほぼ最初から女弁護士を殺害したのはレオンだろうというのがわかる状態で物語が進んでいきました。
序盤の女弁護士がナイフで刺されたままフラフラと歩いて力尽きた事件は、どういう裏があったのか、ということが最後に明かされます。
実はレイチェルが共犯で、レオンに協力して女弁護士のふりをすることで彼のアリバイを成立させていたんだ、というトリックは、一見シンプルですが、京極真やキッドメインで、事件やミステリーは少なめにしたいという本作にあった、多すぎず少なすぎずなボリュームだったのかなと思います。
毎回かならず事件となにかしらのトリックを仕込んでくれるところが、コナンの良いところでもありますね。
シンガポールの舞台がすごく映えていた!
本作で一番いいところはこれですね。
入念な取材をもとにしたであろう再現度の高いシンガポールの街。
マリーナベイサンズの天空プールからの夜景など、映画とは思えないほどクオリティが高く、すごくきれいで、最高でした。
蘭と、新一に扮したキッドが夜景を楽しむシーンは超いいですね。
いずれ本物の新一と蘭が、シンガポールの夜景を楽しむ機会などがあればいいですね。
シンガポールでの蘭がすごく良かったのでなんかいろいろオッケーです笑
まとめ
今回は、劇場版名探偵コナン「紺青の拳(フィスト)」を観た感想や評価をお伝えしてきました。
すこし物足りないところもありましたが、きれいなシンガポールを舞台にしたキッドと京極さんメインの作品としては、良い作品だったと思います。
京極さんがどうして絆創膏をいつもしている理由など、ちょっとした話もあり、今後の園子と京極さんとの関係が楽しみになるような内容でもありました。
そして晴れて恋人となった蘭と新一が今後どうなるのかということも気になりますね。
まあとにかく夜景を観る蘭が可愛かったので個人的には楽しめました!
関連記事