©2018 大武政夫・KADOKAWA刊/ヒナまつり製作委員会より引用
今回は、2018年4月から放送されたアニメ「ヒナまつり」の続編情報について考察していきたいと思います。
ヒナまつりといえば、基本的にフザケた話なのに、村川梨衣さんの歌うオープニング「Distance」がめっちゃいい曲だったり、6話の後半の天使アンズちゃんによる神回でなぜか感動させられたりと、毎週とても楽しみながら観ていた記憶があります。
私は、12話「雪まつり」の、救助隊員の人が、ヒナが雪で作ったイクラと、その横で助けを求める瞳達を見て、「あれはガリを表現しているのだろうか」と言ったところは、何度観ても吹き出してしまいました笑
皆さんも、この話のここで思わず笑った!というように、好きなシーンもある作品ではないでしょうか。
そんなヒナまつりの2期はあるのか、考察していきます。
ヒナまつりってどんな話?
ヒナまつりの主人公は、どこかからいきなり現れたサイキック少女ヒナ。
常識は一切なし、イクラのことしか頭にないヒナと、几帳面で世話焼きなヤクザ新田
を中心とした、ギャグアニメです。
最初はヒナの超能力による暴力で無理やり無駄に高い買い物をさせられたりと可哀想な新田でしたが、徐々にヒナとの信頼を強めあい、時々見せる家族のような会話には、思わずホッコリさせられます。
さらに、ヒナを追って組織から送り込まれてきたアンズや、人形に話しかけるかなり気がふれたマオ、そして中学生にしてバーテンダーから会社仕事までパーフェクトにこなす、天才少女瞳を加え、巻き込まれ体質新田の波乱に満ちたアーバンライフが始まります。
最終話「雪まつり」では、ヒナや瞳が雪山で遭難したり、1話から引っ張られてきたマオの中国での話など、続きが気になるような気にならないようなところでアニメは終わりました笑
このあと原作の漫画では、唐突に2年の時が流れ、ヒナたちが高校生となり、再び新たな日常(?)が始まります。
ヒナも高校生になり、(見た目だけは)大人びたので、ぜひこの続きもアニメでまた観たいところです。
原作のストックについて
それでは、ヒナまつりの原作のストックはどれくらいあるのか見ていきましょう。
アニメ「ヒナまつり」は、「ハルタ」連載の、大武政夫先生による漫画が原作となっています。
2018年11月現在、原作漫画は15巻まで発売されています。
アニメでは、原作1巻から9巻までの、中学生編を中心に進んでいったので、まだアニメ化されていない、高校生編のストックは6巻分となります。
1期は、1クール12話で原作9巻分を進めたことを考えると、まだ2期を制作するためのストックは溜まっていないと言えます。
一方で、アニメでは、1から9巻までとはいえ、かなり省略された話もあり、アニメ1クールで区切りの良い中学生編までを終わらせることを念頭において作られたと考えられます。
そのため、実質的にアニメ化に必要な巻数は9巻よりも少なくなるとも言えるので、案外ストックも早く溜まるかもしれません。
原作のヒナまつりは、ここ最近は毎年3月と9月に1巻ずつ発売されるペースなので、ストックが9巻分になるのは、2020年の3月頃になると思われます。
まだまだ長いですが、気長に待つしかないですね。
ブルーレイ・DVDの売上は?
それでは、アニメ「ヒナまつり」のブルーレイ・DVDの売上を見ていきます。
製作委員会方式で作られているこの作品では、続編の製作にはこの円盤売上がとても重要になってきます。
では、ヒナまつりはどうでしょうか。
○ヒナまつり
第1巻:1024
第1巻の売り上げのみしか情報がありませんでしたが、なんとも残念な数字になっているようです。
1024枚と、2期を作るにはかなり絶望的な数字と言えます。
ヒナまつりの放送していた2018年春クールは、軒並み売上が悪く、10000枚を超えた作品もなかったので、これからは円盤で売上を出していくという従来の製作方式も怪しくなってきているといった印象ですね。
加えて、円盤は基本的にはカッコいい戦闘シーンの映えるバトルアニメや、キャラに強い思い入れがわきやすい萌アニメなどが売れる傾向にあるので、ギャグアニメであるヒナまつりの売上が伸びないのは仕方のないことかもしれません。
「ハルタ」の続編傾向について
それでは、ヒナまつりの原作掲載誌である、「ハルタ」の続編傾向について考察していきましょう。
ところで皆さん、この「ハルタ」ってご存知でしたか?
前身の「Fellows!」から、有名タイトルのコミカライズなどには手を出さず、新人漫画家の連載に力を入れてきた漫画雑誌(正確には雑誌ではないそうですが)だということです。
実はヒナまつりの原作者大武政夫先生も、このヒナまつりがデビュー作で、こうした新人でも才能のある方を応援する雑誌はとても素晴らしいなと個人的には感じました。
では話を戻して、このハルタではどのようなアニメ化作品が出ているのでしょうか。
・健全ロボ ダイミダラー
1期:12話
・坂本ですが?
1期:13話
・ハクメイとミコチ
1期:12話
このように、ハルタ連載の漫画作品で、2期が制作された作品はないようです。
どうやら、レーベルとしてあまり続編を作らない傾向にあるようです。
残念ながらレーベルの傾向からはあまり続編制作に希望は持てませんね。
まとめ
このように、ヒナまつりはストック足りない、円盤売れない、レーベルも続編に消極的と悪い要素ばかり集まってしまいました。
これらから考えると正直なところ続編制作は厳しいと言わざるを得ないでしょう。
ですが、原作漫画はまだ続いていますし、高校生編でもヒナたちの出生が明かされたり、ロックージョンが実は思いもよらない結果を生んでいたりと、見どころ満載です。
漫画を読んで独特のシュールギャグに吹き出しながら、気長にアニメの続編を待っていきましょう!